インフルエンザや新型コロナの簡易キットによる検査は、ウイルスが多くいる場所を狙って採取する検査です。
鼻・のど・だ液中などに、ある程度ウイルス量が増えないと検出できません。
受診のタイミングが早すぎると、感染していても検査では【陰性】になることがあります。
学校で熱が出て早退してきた場合、真夜中に高熱に気付いた場合など、あわてて無理に受診するよりも、まず 水分補給と十分な睡眠 安静にして半日ほど様子を見ましょう。
高熱が続くことを確認してから受診されるほうがスムーズです。
ただし、吐き気を伴うような頭痛、呼吸が苦しそう、水分がとれない、意識がおかしい(呼びかけても返事が遅い、眼の焦点が合わない)、いつもの様子と明らかに違うという場合は、すぐに受診されることをお勧めします。
検査キットは、国が承認した「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示されているものを使用してください。
症状が軽く重症化リスクが低い方は、ご自宅で安静にして療養しましょう。
お薬が必要で当院に受診される場合は、検査キットの結果をお伝えください。
風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症は、症状だけで見分けることが難しいため、風邪症状のある方は【軽い症状であっても】その他の患者さんと診察室を分けさせていただきます。
@ご自宅から受診予約をしてください。
A携帯電話をお持ちの上、自家用車でお越しください。
B駐車場に着きましたら、院内には入らずに、お電話で到着をお知らせください。
順番が来るまで、自家用車内でお待ちいただくことがあります。
また、症状によっては、そのまま屋外で診察を受けていただく場合があります。
病原菌やウイルスに感染した時に熱が出るのは意味があります。
体の中で免疫反応を高めて、病原菌やウイルスをやっつけるために 一生懸命「熱」を出しているのです。
熱が高くてもつらくない、機嫌がよく元気そうにしている場合は、無理に熱を下げる必要はありません。解熱剤はあくまでも、熱が高くてつらい時に、そのつらさをとる目的で使うものです。
平熱まで下げる必要はなく、38度以下になればよいと考えます。
また、インフルエンザの場合、解熱剤の種類に注意が必要です。
市販の風邪薬や解熱鎮痛薬の一部には、アスピリンなどのサリチル酸系薬剤などの成分を含んだものもあります。
これらは、15歳未満の小児に対し原則的に使用すべきでない成分です。インフルエンザ脳症を発症した場合に、重症化することが予想されているからです。
最新の情報は富山県のホームページでご確認ください。
富山県新型コロナウイルス感染症情報
厚生労働省のHP内「新型コロナウイルス」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
熱が下がってからもウイルスの感染力は残っていて、他の人に感染させる可能性があります。
学校保健安全法では、「発症後5日間を経過し、かつ解熱した後2日間(幼児は3日間)」を出席停止期間としています。
発症した日を合わせると、最短でも6日間は出席停止になります。
その後は、解熱した日によって出席停止日が延期されていきます。
発症 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 6日目 | 7日目 | 8日目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
発熱 | 解熱 | → | → | 停止 | 停止 | 登校可 | ||
発熱 | → | 解熱 | → | → | 停止 | 登校可 | ||
発熱 | → | → | 解熱 | → | → | 登校可 | ||
発熱 | → | → | → | 解熱 | → | → | 登校可 | |
発熱 | → | → | → | → | 解熱 | → | → | 登校可 |
富山県インフルエンザ関連情報
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1205/kj00007295.html
厚生労働省のHP内「インフルエンザ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html
国立感染症研究所のHP内「インフルエンザ」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/flu.html